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令和6年6月 信長忌

6月2日に家元邸にて信長忌がおこなわれました。
織田家の菩提寺である曹洞宗僧侶による法要、
それから御家元の点前にて、織田信長公像に献茶がなされました。
  

信長忌の写真

 信長公を偲んで、油滴天目や唐物茶入を使った唐物尽くしの取り合わせでした
 お点前は、真台子を使った台天目・盆点にて執行されました  

令和6年5月 さつき茶会・尚武の席

5月5日に、白鳥庭園の「さつき茶会・尚武の席」を担当しました。
端午の節句の当日ということもあり、男子は脇差帯刀にておこないました。
尾州有楽流では茶席でも帯刀していたので(広間に限りますが)、それを復興したものです。
  

さつき茶会の写真 さつき茶会の写真

 端午の節句ということで、掛物は渡辺清の「賀茂競馬図」
 花入は錫製の葵紋付唐草文彫水盤で、杜若がいれられました

さつき茶会の写真

 水指は尾張徳川家伝来の寧波染付の写し
 釜は堀山城作で、鯉の滝登り文という珍しいもの
 葵紋蒔絵の中棗に、茶碗は奥磯太覚作の沓形の黒織部です
 尾州有楽流では、沓形茶碗はこうして縦に仕組んで使います

さつき茶会の写真

 お菓子は大黒屋製の紅白粽
 織部の大鉢にどっさり盛り付けて、お客さまに取り回していただきました  

令和6年3月 観桜茶会

東海市の鸚鳴庵にて観桜会を開催し、平尾数也家御当主を御正客としてお迎えしました。
平尾家伝来の茶道具の名品が幾つも使われました。   

観桜茶会の写真

 床の掛物は平尾家拝領・伝来の松平義建(高須藩10代)筆一行
 自軽叟作の輪無し二重切花入に、花は尾張富士椿
 濃茶は御宗家・宗慶宗匠によるお点前で、後見は御家元・宗栄宗匠
 拭き漆塗の長板に桜川水指をのせ、花筏蒔絵の炉縁のなかに芦屋釜が据えられるという、大変華やかな取り合わせ
 茶入は瀬戸肩衝、茶碗は大ぶりな古吉向の赤楽、茶杓は心空庵の作でした

観桜茶会の写真

 お菓子は栄・大黒屋製のきんとんで、銘「花衣」
 菓子器は有楽好みの明月椀の写し

観桜茶会の写真

 薄茶では御宗家が後見にあたられました
 薄茶道具として、雲錦蒔絵大棗や大田垣蓮月が桜の和歌を彫った茶碗が使われました
 

令和6年2月 椿茶会

白鳥庭園のイベント「椿をあそぶ」の協賛茶会として、『 つばきを愛でる市民茶会 椿茶会 』を担当しました。   

椿茶会の写真 椿茶会の写真

 厳寒の時期ということで筒茶碗に絞り茶巾を重ね茶碗にする尾州有楽流独特のお点前
 祥瑞写しの水指に、椿手の茶入(茶屋宗古箱)
 古吉向の赤楽筒茶碗に、堅手茶碗を重ねて  茶杓は松永弾正作「玉椿」の写し

椿茶会の写真

 掛物は後西天皇勅点・中院通茂筆の和歌詠草
 花入は尾張徳川邸の葵紋付の軒瓦
 花は胡蝶侘助椿と緑萼梅
 毎席ごとに御家元が皆様の前で花を入れられました

椿茶会の写真

 お菓子は織田有楽好みの椿餅、栄・大黒屋製
 有楽独自の製法で作られていて、普通の椿餅とは味が異なります  

令和6年1月 新春茶会

令和六年の初釜として、白鳥庭園清羽亭の小間茶室(澄蘆)にて濃茶席を、立礼席にて薄茶席をもうけました。   

新春茶会の写真

 床の掛物は、伝豊臣秀吉筆の「龍池」の二大字
 花入は唐銅の鶴首で、花は有楽椿

新春茶会の写真

 利休好みとして有名な阿弥陀堂釜(道爺作)に、南蛮芋頭の水指
 記三作の黒棗に、長次郎作無一物写の赤楽茶碗
 床掛物が秀吉筆なのに対して点前座は典型的な利休好みの侘び道具

新春茶会の写真

 お菓子は『御蒸菓子御見本帳』に記載の黄金飩
 尾張徳川家御用のお菓子を再現したもの(栄・大黒屋製)

新春茶会の写真

 薄茶席の床の間は、尾州家16代・徳川義宜筆の和歌短冊で、内容はもちろん新春を寿ぐ一首
 花入は青竹の尺八で、花は侘助椿・妙蓮寺椿に紅梅

新春茶会の写真

 釜は道爺作の雲龍、朱の手桶水指
 茶器は尾州家12代・徳川斉荘の好みの桐唐草蒔絵中棗
 茶碗は江戸後期の尾張藩の万石家老・渡辺又日庵の作の黒楽で、銘「彩雲」
 薄茶席は総体に尾張徳川家所縁の道具組となりました

新春茶会の写真

 お菓子はお正月に吉例の「花びら餅」(栄・大黒屋製)
 侘びた濃茶席に対して、薄茶席は非常に華やかなお席になりました

令和5年12月 織田有楽斎四百年忌茶会

名古屋城御深井丸茶苑にて、織田有楽斎四百年忌茶会を開催しました。
織田有楽の作と伝えられる猿面茶席(※古田織部作の説もあり)を本席(濃茶と続き薄茶の席)、書院を点心席としました。

織田有楽斎四百年忌茶会の写真

 本席の掛物は、朱宮光子内親王筆の白衣観音図。
 その前に青竹の尺八花入を置き、白侘助椿を入れました。
 香合が染付牡丹唐草文で、織田有楽所用の唐物盆にのせて飾りました。
 水指は木地曲、茶入は阿古陀形の瀬戸唐物で、茶碗は御本三島の暦手。
 茶杓が宗栄宗匠自作の有楽作「玉ふりふり」写しでした。

織田有楽斎四百年忌茶会の写真

 お菓子は練り薯蕷で銘「紫雲」、両口屋是清製。
 菓子器は、有楽好の明月椀の写しの銘々皿。
 そのほか、点心席には徳川光友筆の雪景柳に鶺鴒図が飾られました。

令和5年5月 清羽亭記念茶会濃茶席

白鳥庭園清羽亭建築35周年記念茶会の澄蘆席(濃茶席)を担当しました。
初風炉の濃茶席ですので、格調高くも爽やかな取り合わせとなりました。   

清羽亭茶会の写真

 寄付の掛物は、江戸時代の公家・中院通躬(従一位右大臣)筆の和歌短冊
 五月郭公「ぬれつつも ゆくかたいづこ ほとときす さつきの雨の おやみなきころ」

清羽亭茶会の写真

 本席掛物は天祐紹杲(大徳寺169世)筆の法語
 花入は南蛮の粽形で、花は橘

清羽亭茶会の写真

 釜は堀山城作の筒、風炉は蒲池窯の土、水指は真塗手桶
 古膳所の肩衝茶入に茶碗は井戸脇で銘「伊予」
 茶杓は徳川美術館元副館長の大河内先生がこの会のために削られ、
 横内宗茂宗匠が「長刀」と命銘・筒書されたもの
 釣棚上の蓋置は、平尾数也(自軽叟)の在判

清羽亭茶会の写真

 釜は「滝登り鯉」(まさに鯉登り)の文様が、非常に美しく繊細に表されていて、
 端午の節句の時期に使うには最高の釜でした

清羽亭茶会の写真

 お菓子は栄・大黒屋製のきんとん、銘「唐衣」
 菓子器は織部の扇面形
 おりしも露地は五月雨にしっとりと濡れて、えもいわれぬ風情でした

令和5年3月 襲名記念・真台子披露茶会

尾州有楽流の宗家・家元の襲名を記念し、奥儀である真台子点前の披露茶会を開催しました。   

 【真台子(濃茶)席】

真台子披露茶会の写真

 床の掛物は冷泉為相筆の後拾遺集切。旧徳川将軍家所蔵の柳営御物です。
 花入は古銅の大曽呂利で、花は窓の月(徳川宗睦命名の椿)。
 点前座の真台子は利休形で桃山期のもの。

真台子披露茶会の写真

 別床掛物は、松屋三名物の一つである白鷺図の写し。焼失した本歌に極めて近似しているとされるもの。
 床前には春日卓に青磁の千鳥香炉。

真台子披露茶会の写真

 宗家・家元の襲名披露の挨拶。
 左から、横内宗茂宗匠、平尾陸二御当主、宗家・平尾宗慶宗匠、家元・水野宗栄宗匠。

真台子披露茶会の写真

 古式に則って裃着用にておこないました。

真台子披露茶会の写真

 お菓子は薯蕷饅頭に口取り(結び干瓢)を添えて。栄・大黒屋製。

真台子披露茶会の写真

 家元による真台子点前。
 渦繋ぎ文の古銅の水指、南鐐葵紋付唐草彫金の杓立・火箸・建水・蓋置。
 茶入は唐物の茄子。
 茶筅置は鶏龍山の刷毛目、釜は大西浄清作の七宝繋文。

真台子披露茶会の写真

 天目は建盞、時代の尼崎台写しの天目台にのせて。

真台子披露茶会の写真

 宗家による御正客への取り次ぎ。
 御正客は音羽御所林丘寺の天野御門跡。

 【立礼(点心・薄茶)席】

真台子披露茶会の写真

 床の掛物は、徳川勝長筆の大黒図。
 花入は松竹梅文の古染付。花は土佐有楽・おかめ桜。

真台子披露茶会の写真

 薄茶の前に、点心と一献を。

真台子披露茶会の写真

 点心は関市の須多製。

真台子披露茶会の写真

 干菓子は栄・大黒屋製の「長生殿」(和三盆製)。
 干菓子器は玉取双龍文の存星盆。

真台子披露茶会の写真

 最後に薄茶を。
 茶器は沃懸地葵紋蒔絵内梨子地中棗。
 茶杓は尾州有楽流宗家の平尾家伝来で松本見休(有楽流を尾張藩に伝えた江戸中期の茶人)の作。
 主茶碗は掛物と同じく徳川勝長の作。

令和5年2月 椿茶会

白鳥庭園のイベント「椿をあそぶ」の協賛茶会として、『 つばきを愛でる市民茶会 椿茶会 』を担当しました。小間の濃茶飾り席と、薄茶の立礼席とを設けました。   

 【濃茶席】

椿茶会の写真

 床の掛物は、椿の和歌が書き込まれている小堀遠州筆の書状です
 花入は古銅の龍耳で、花は姫椿

椿茶会の写真

 点前座には、南蛮芋頭水指に、椿手の茶入(仕覆は明代の蜀江錦)
 茶碗は御本呉器、茶杓は村田一斎(小堀遠州の高弟・茶杓師)の作

 【薄茶席】

椿茶会の写真

 床の掛物は尊証法親王の手になる後鳥羽院宮内卿の和歌と絵
 真塗手桶に椿を種々入れて
 香合は梨子地の松竹椿蒔絵

椿茶会の写真

 床の椿は、右下が「一輪斎」(徳川美術館元副館長の大河内定夫先生が命名の椿)
 真ん中が「専徳庵」、左が「天津乙女」
 椿のお茶会だけあって、珍しい椿ばかりが幾つも

椿茶会の写真

 お茶碗は替茶碗の古萩が写っていますが、当日の主茶碗は永楽回全作の色絵椿文
 茶器は葵紋蒔絵の棗
 茶杓は松永弾正作「玉椿」(野村美術館蔵)の写しです
 水指は大島霞城作の瀬戸染付・四君子文、ところどころに配された丸にウサギ文が可愛らしい水指です

椿茶会の写真

 お菓子はういろう製で、菓銘は「微笑」
 練り切りで椿形のものはよくありますが、ういろうで椿形は珍しいです
 練り切りよりも口当たりが良くて甘さ控えめで、美味しいお菓子でした
 ちなみに菓銘の「微笑」は、薄桃色地に白色のぼかしが入る同名の椿から採ったものです

令和5年1月 新春茶会

令和五年の初釜として、白鳥庭園清羽亭の小間茶室(澄蘆)にて濃茶席を、立礼席にて薄茶席をもうけました。   

新春茶会の写真

 床の掛物は、伝藤原為家筆の新古今和歌集切・春歌上
 花入は青竹の尺八で、花は椿「窓の月」と紅梅

新春茶会の写真

 お菓子は紅梅形の薯蕷饅頭。縁高にのせて

新春茶会の写真

 点前座は、新春若水を使った趣向で釣瓶水指
 瀬戸肩衝茶入に、おめでたく御本雲鶴文の茶碗

新春茶会の写真

 立礼席のお菓子は、薄茶なので軽やかに可愛らしく、羽二重製の「雪うさぎ」です
 濃茶席のお菓子ともども、栄の大黒屋製

令和3年11月 白鳥庭園観楓会 茶室飾り

白鳥庭園清羽亭の書院と小間茶室(澄蘆)にて、江戸期の名古屋城内でなされていた尾州有楽流の茶席飾りを再現しました。
  

観楓会書院飾りの写真

書院は、唐草文蒔絵の台子に建盞天目・唐物茶入・葵紋付皆具を飾った、式正の書院茶の飾りとしました。

観楓会小間飾りの写真

小間は、青磁の硯屏を飾って武野紹鴎好みの道具を配した重厚な草庵茶の飾りとしました。

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